とりあえず最初は肝心だよね

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いやいやいや、ちょっと待てや。いくらなんでもそれはないだろう。 「ほらほら早くー。」 だからちょっと待てって。まず壇上から気付きやがれロリっ娘会長。 オレ以外の全員の殺意のこもった視線…もとい死線が突き刺さってくるんですけどぉ!! 「…ったく、やりゃいいんだろやりゃあ!かったりぃなまったくよー。」 しょーがないので壇上に登って会長の隣に行ってやった。 「…ここで挨拶すりゃいいんだな?」 「うん、そだよー。」 人の気も知らねーでヘラヘラ笑いやがってコノヤロー。 「はぁ…えー、新入生挨拶をすることになっちまった神山です。とりあえず新入生としてテキトーに頑張るんでヨロシク。じゃ、以上。」 まったく…めんどくせぇ。 とりあえず自分の席に戻って式が終わるのをのんびり眺めた。 んで教室に戻ってきた訳だが。 死線がずっと突き刺さってんだよ。あーうぜぇ。 「龍一ぃ!」 「…あ゛?」 「テメー会長に恥かかせやがったな!選ばれるだけで名誉なのにテキトーなことしやがって!」 「…オレだってやりたくてやったんじゃねーんだよ!羨ましいなら名乗り出りゃいいじゃねーか。他の奴らもだ!選ばれなかったからってオレに八つ当たりすんじゃねぇ!うぜぇんだよ!!」 …やっと大人しくなりやがった。 「はい、席に着いてー。」 担任らしき奴が来たから席に着いた。 「オレの名前は金剛 隆(こんごうたかし)。担当科目は国語。野球部の顧問をしている。これからヨロシクな!」 ふーん…熱いねぇ。 「じゃあ皆も自己紹介してくれ。じゃあ廊下側から。」 オレは窓際の1番後ろだから…最後だな。 まあ自己紹介くらい聞くか。 「中沢 翔太です!彼女募集中です!女の子達、カモン!!」 『………』 あーあ…やっぱバカだわアイツ。
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