5人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
Alice/古川本舗(古川P)
遠い、遠い、笑えない話。
いつか、ぼくが居なくなったなら
深い、深い、森に落ちた
きみは一人で行くんだぜ。
繋いだ手には柔らかな体温
握った指がゆるり、ほどけたら。
枯れた音色の鐘が鳴る。
きみは一人で行くんだぜ。
そのまま二人歩んで一人
嘘つく声ももう絶え絶えに。
うつむき二人影が一つ
僕も独りで行くんだぜ?
きみは淡い恋に落ちた。
高い高い崖に咲く花。
「届かないなぁ。」
わかってるくせに。
今度は一人で行くんだぜ。
遠い、深い、笑えない話。
いつか、ぼくが居なくなったなら
深い、深い森に落ちた
きみは一人で行くんだぜ。
それから一人歩んで独り
嘘つく事ももう疲れた。
うつむき独り黄金の部屋
きみとふたりでいたんだぜ
僕は深い森に落ちた。
黒く煤けて汚れた果実
それで終わりそれだけの話
きみはひとりでゆくんだぜ。
最初のコメントを投稿しよう!