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『―――っ‥ぅあ‥。ゆ、ぅじんッ‥、悠仁‥っ!!』
―――ドクン‥
『はぁ‥、はぁ‥ッ』
―‥事を終えると、一気に虚しさがオレを襲う。
毎晩のように、AV俳優に悠仁の姿を重ねて自慰をする。
‥イタいな、オレ。
後始末をし、DVDを棚に戻す。
‥ふと、自分の傷だらけの右手首が目に入る。
3年前―――‥悠仁に振られた日から繰り返してきた、リストカット。
そのせいで、オレの右手首は見るも無惨な状態だった。
『‥ゆぅじん‥』
オレはそっと傷痕に口付ける。
‥そう、これは悠仁への愛の印。
‥なのに‥
悠仁は、オレの愛を受け取ってくれない。
どうして‥?
ゆぅじん‥―――。
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