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迎えの車を断って、人通りの多い繁華街を歩く。
目的は、中学のときの同級生に会うため。
いまいち掴めないというか、失礼だけど何考えてるか分かんないやつ。
そのくせ、クラスで孤立するようなことも無く逆に人気者というか。謎なやつ。
『奢ってくれるなら行くぅー』
( 自分に利益がないことはやんねぇのかあいつは )
さっきの電話の会話を思い出して、やや眉間に皺が寄る。やや、だが。
まぁ次の瞬間、ややどころじゃなくなったが。
「ふざけんじゃねぇぞ!」
路地裏から聞こえてくる怒鳴り声。
夜ならまだしも、日がまだ昇っている時間に喧嘩するのは止めてほしい。いやマジで。
ちらっと覗けばがたいの良さそうな兄ちゃん二人と、それに隠れている茶色い頭。
まぁもうすぐ警察も来るだろう。周りがざわめき出したから、誰かが連絡したはず。
( やべ、時間 )
待ち合わせの時間に遅れるわけにはいかない。なぜなら言い出しっぺだから。
茶色の頭を、ご愁傷様と思いながらもう一度覗いた。
…思えば、これば間違いだったのかも。
バチリと音がするようにあった目は、血が猛スピードで身体中を巡るような衝撃を生んだ。
なんで、そう…
( 縋るようにこっちを見るの… )
時間もヤバい。こんなのに絡んだらますますヤバい。
そんなの分かってたのに、足は勝手にそちらへ動いていた。
パフェ追加だなこりゃ。
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