act.3

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「…でっ!俺を呼び出すくらいなんだから何かあるんでしょ?」 いつもは赤西くんなのに。……あぁ、バレると面倒だもんね。紅蓮関係のことでしょ? さらっとここまで見通されるから、ほんとこいつとは付き合いにくい。聖の右腕になってから、頭の回転が倍速ぐらいになったような気がする。 「DustBoxって、お前どこまでの知ってる。」 そう問いかけてもこいつは全く表情を変えない。知ってるとも知らないともとれる何ともいえない顔のまま。 「どうなんだよ」 「どうして知りたいの?」 「…言えない。」 そう簡単に言えない。というよりは俺に話していい権利はない。だって俺は紅蓮のメンバーじゃない。独断で動いてるだけだ。 ぐるぐる回る考えを田口は読み取ったようで、笑うように目を細めた。 「残念ながら俺もそんなに知らないんだ。昔からあるわけじゃなさそうだし、俺も今自分のとこが忙しくて、他のとこ構ってる余裕なくて。」 「そっか…。わりぃな、忙しいとき呼び出しちゃって」 「いいよ、ちょうどいい息抜きになったし。 DustBoxかぁ…俺の知ってるのは、ヘッドの名前が錦戸亮ってだけ」 「錦戸、亮…。」 噛み締めるみたく名前を呟けば、田口が腕時計を気にし始めたのが目に入った。  
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