act.3

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「あ、起きた。」 目を開ければ、当たり前に痛む目元。痣になってたらどうしょう。あのやろう、本気で殴りやがって。 「…ん、?」 「あぁ俺田口、田口淳之介。 さっきはごめんね、タイマンに乱入するなんて野暮なことしたくなかったんだけど、ポリ公の制服が見えたから。 目元痛むでしょ、上手い具合に当たっちゃったからさ。」 ニコって笑ったこいつの目は無い、違う、糸になってんだ。 つうかお前のせいか。この金髪やろ。 「…あれ、あいつは」 「赤西くん? ジュース買いに行くって、しばらく経つけどねぇ」 ゆっくり起き上がれば、寝かされていたのがベンチの上だといことがわかった。なんとも背中が痛い。 「赤西くん不器用だからさ、もうちょっとマシな言い方すれば、普通に中丸くんと仲良くできるのに。 あれだよ、好きな子に意地悪しちゃう小学生男子だと思ってあげて。」 「……は?」 「簡単に言うと、赤西くんは中丸くんと友達になりたいんだって。」 頭の上に大量の?マーク。友達?は?なのに何故マジ喧嘩。 「そんなことよりさぁ、中丸くんずいぶん強いんだね。あの赤西くんと互角なんて。 見た感じそんなことと無関係みたいなのに。」 「…赤西が手加減でもしたんだろ。」 じゃなきゃ互角だなんて、有り得ない。 だから何だって話なんだけど。  
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