2人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
小さい頃から自分の意見を言えない自分を押し殺す子供だった…
三人兄弟の末っ子で上二人の兄はなにに対しても完璧だった。
勉強、運動もさる事なが自分の意志を持っている事が私はうらやましかった時もあった。
親からも期待され将来有望な兄達の後に生まれた私は、勿論期待されていた。
だが、私は勉強も運動も普通で親の期待に応えられず、なんとかしなきゃと思うと逆にどんどん溝にはまって身動きすらとれなくなってしまった。
そして親は私の事を見放した…
「お前は口答えせずに親の言われた通りにすればいいんだ、余計な事は考えるな。」
今の高校も自分の意志で選んだ訳ではなく、親が決めた学校なのである。世間の目を気にして親が選んだ高校…。
私の意志が通る事は一生ない…
どうせ私の未来も決められ親の言われた通りに動く操り人形…
自分の心に鍵をかけ生きていく。
そんな明日の光さえない未来を…
最初のコメントを投稿しよう!