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家に帰ると家族が夕食中だった。
笑い声が聞こえて楽しそうな家族がそこにはあった。
私は他人事のような目でその光景を見て上にあがろうとしたら突然。
「あら帰ってたの、まあずぶ濡れじゃない。」
それを無視して私は上がろうとした、次は父親が私の方を見ながら言い出した。
「こんな時間まで何処に居たんだ。毎日、こんな遅くまで遊び歩いて、昔はあんなに真面目だったのに本当にどこでどう間違ったんだか。」
父親は軽蔑するような目で私を見て言った。
父親のそういう目で私を見るだけで心の中が押し潰されだった。
だけどそれとは反対に怒りがこみ上げて来た。
「真面目?お父さんは、自分の敷いたレールを歩く子供だけが可愛いんだけじゃない!レールから外れた子供は興味が無いもんね。」
私は少しだけ溢れ出た思い感情を吐き出した。
その時、父親が私に近づき次の瞬間わたしの頬が赤くなる程のビンタをした。
私は何が起こったか一瞬理解出来なかった。
私は頬に手をあて階段を駆け上がり自分の部屋へ入った。
しばらくしてから痛みとともに涙がこみ上げてきた。
その夜、雨は降り続き、私の心に一層影を落としたきがした。
私は夜中に熱を出し寝込んでしまった。
やっぱり、いらない不必要な存在なんだと思い熱にうなされながら意識が途切れるまで声をころして泣いた
「ねぇ…き…」
目の前に小さな男の子がいた。
男の子が私に話しかけているのにその子の声が聞こえない…。
男の子は私に近づきやっと聞こえてきた声
「ねぇ…君はだれ?なんで泣いているの?」
心配そうに私の顔を覗きこんできた。
私は小さな男の子に心配されるようなくらい悲壮感ただよってる顔をしてるんだ心配させてしまってるんだと思い、大丈夫だよと言おうとした。
その時近くに合ったガラス窓に映る自分の姿が目線に入り驚いていた
そこにいたのは紛れもなく幼い頃の私がいた
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