1.道しるべ

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次の日、少しだるかったが起きた 熱が出たなんて嘘のように、熱は下がっていた。 顔を合わせるの嫌だったので起きて身支度を出来るだけ早くして家族が起きてくる前に家を出て歩き出した。 昨日雨が降って居たとも感じさせないくらいの朝日が私を包み込んでいた。 私は少し立ち止まり、空を見上げた。 朝早くなのでまだ、歩いている人もいない‥。 ただ、そこにある世界は昨日の雨に濡れて光り輝く草や花‥ 鳥の囀り‥ 優しく吹き渡る風などだった‥。 私はそれを感じながら歩き出した… 駅までの道はいつもより早めについてしまい、何か物足りなさを感じながら始発の電車に乗り込んだ。 始発の車内には人は居らず私は席に座りぼーと景色を見ていた… 電車の揺れと車内の静寂に私はいつの間にかふと小さい時の事を思い出していた。
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