お祭り 1

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「はじめに言っとくけどよ・・・俺は人ごみとか苦手だし、あんまし役にはたてねーと思うぜ。俺なんかより満崎とか誘ったほうがいいんじゃねーの」 「私は藤本君がいいわ。藤本君みたいな人、好きだから」 「は?」 「それじゃぁ 藤本君の担当交代時間の19時にここに来るわね」 「あ・・・・あぁ・・・・」 彼女はしなやかに姿を消した。 (好きって・・・ど、どういう意味なんだ?) 俺の心臓はドキドキと音をたてている。 なんかやばい展開?・・・ 俺の頭には莉海の顔が浮かんだ・・・ 約束しちまったのまずかったか?いや、莉海は勝手に一人で怒ってやがって、俺と祭りに行く気なんか無いわけだし・・・それに案内係りとして連れてくだけだしな・・・ これはぜってぇ浮気じゃねーよ・・・ 俺は心の中で自分に言い聞かせた。 (藤本君みたいな人、好きだから・・・) さっきの女の声がこだまする。 つうか・・・それはやっぱ・・まずいだろ・・・・・
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