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「はじめに言っとくけどよ・・・俺は人ごみとか苦手だし、あんまし役にはたてねーと思うぜ。俺なんかより満崎とか誘ったほうがいいんじゃねーの」
「私は藤本君がいいわ。藤本君みたいな人、好きだから」
「は?」
「それじゃぁ 藤本君の担当交代時間の19時にここに来るわね」
「あ・・・・あぁ・・・・」
彼女はしなやかに姿を消した。
(好きって・・・ど、どういう意味なんだ?)
俺の心臓はドキドキと音をたてている。
なんかやばい展開?・・・
俺の頭には莉海の顔が浮かんだ・・・
約束しちまったのまずかったか?いや、莉海は勝手に一人で怒ってやがって、俺と祭りに行く気なんか無いわけだし・・・それに案内係りとして連れてくだけだしな・・・
これはぜってぇ浮気じゃねーよ・・・
俺は心の中で自分に言い聞かせた。
(藤本君みたいな人、好きだから・・・)
さっきの女の声がこだまする。
つうか・・・それはやっぱ・・まずいだろ・・・・・
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