973人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
３日前、新とケンカした。
「ったく。お前ってマジめんどくせーな！」
それは新に最後に言われた言葉。
私は大粒の涙をこぼした。
そして、新の頬を思いっきり殴って逃げた。
会わす顔ないよね・・・・今日はどうしても会いたいのに。
でも、いまさらどんな顔して会えばいいのよぉ。
でも新に会わなきゃ。
だって・・・今日はお祭りなのよぉ！
「それはマズイわよ・・・ 莉海・・・」
優姫は腕組をして、顔をしかめた。
「やっぱりそう？」
私は３日前の出来事を後悔した。
「だってさ・・・誤解かもしんないんでしょ？」
「う・・・うん。」
ケンカの原因は・・・・・
私はその日、新を目撃した。
心地よい風が吹く新の特等席の土手の上で、新の隣には私の知らない女の人が座っていて、眠る新の頬をなぜてた。
それはとても自然な光景で、２人はどっから見ても恋人同士に見えた。
私は驚いて動揺しまくって、その場から逃げた。
夕方、いつもの時間に私が来ないのを心配した新が私の家を尋ねてきた。
昼間の話しをしたら、新は知らないの一点張り。
「だからお前の見間違いだっつってんだろっ！」
「そんな事ない！あんな所でマヌケな寝顔で爆睡してるの新以外にいないでしょーーー！！」
「なんだと、マヌケな顔で悪かったな！」
「それはどーでもいいの！だから、女は誰か？って 聞いてんの！！」
「俺が知るかよ！寝てたんだからよ！」
「なによぉぉぉ！新のばかーーー！！浮気者！人でなし！バカ、アホ！」
それで冒頭のあのセリフ・・・・言われたら、すごく腹たって・・・
「でも・・・確かに新は寝てたのよね・・・・」
はぁ・・・勢いあまって殴っちゃったのは、やっぱり悪かったかなぁ・・・
「で？どんな女だったのよ？」
優姫はちょっと興味津々って感じで私の顔を覗きこんだ。
「年上の女」
「は？」
優姫は頭をかしげていたけど・・・・・
一言で言えばそんな感じ。
新より絶対年上で、あのベストを着ていたって事は生徒会なんだろうけど・・・・
最初のコメントを投稿しよう！