お祭り 1

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「ふうん。まっ どっちにしても、あの新が浮気なんてねぇ・・・・なんだかんだ言っても、あいつは莉海にべた惚れだしねー・・・」 優姫はサラッと言ってのけたけど、私は真っ赤になってしまった。 「そんな事絶対ないよ!新は私の事なんて、いっつも子供扱いでさ!」 「でも、あんた達、キスぐらいしてんでしょ?」 優姫は急に真顔で私の顔を見た。 え? ううううう。痛いところを突かれた・・・・・ 私と新はもともと幼馴染ってやつで・・・ でも、私は新が男の子として大好きで、ある時勇気を振り絞って告白した。 「新・・・私、新が好き。私を新の彼女にしてくださいっ」 答えを聞くのが怖くて、うつむいて、私は震えていた。 でも新は一言 「あぁ・・・俺もだ。」 真っ赤な顔でそう言ってくれたの。 その日から私達は確かに恋人ってことになったんだけど・・・・ でも、まだ何の進展もないのよね・・・・・ 黙ってしまった私を見て優姫は 「なに?まだ何もしてないわけ?」 驚いたーーーって顔してる。 「あいつ・・・本当に奥手っつうか。ばかっつうか。大事にしすぎなのよねー・・・ 莉海のこと・・・」 優姫は溜息をついて、ヤレヤレとか言ってる。 はぁ・・・・でも、本当にそうなのかな? 私には、どう見ても、そういう対象に見られて無いような気がする。 まだ私が子供だから手を出せないって思ってるっていうか・・・・・ 「まっ!私に任せなさい!今日は新をメロメロにさせてやるわよーーん!」 「は?」 「 莉海!今日は何の日?」 優姫は人差し指を私の目の前に突き立てて、得意気に笑っている。 「えっと・・・えっと・・・・花火祭り・・・??」 「その通りーーーーーーーーー!」 そう今日はお祭りだもんね。 「それじゃー 準備開始!題して!新メロメロ大作戦!」 優姫は片手を空に向けて突き上げて、オーーー! なんて叫んでる。
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