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優姫はいつだって、私に勇気をくれる・・・友達って簡単な言葉じゃ終われないほど、
優姫は私にとって大切な人。
私も優姫みたいに綺麗で優しくて、強い女の子になりたいっ
「優姫!私、絶対新と仲直りするよっ」
「そうそう!その意気よぉ!」
2人でニシシと笑いあった。
時刻は18時30分。
お祭りに向かう途中のT字路で美紀と待ち合わせ。
「遅っそーい!2人とも!」
美紀は頬を膨らませて、わざと怒った顔をしてみせた。
「ごめーーん美紀ぃ。」
「さぁ急ごう!本田君の担当が終わる前に捕まえなくちゃっ!」
私も手をひかれ、3人で早足でお祭りへと向かう。
「優姫。本田君がどこの警備やってるか知ってんの?」
美紀は早歩きをしながら、隣の優姫を見た。
「あったり前よ!それぐらい調べておかなきゃ、本田君つかまらないわよ!」
「そ、それもそうね・・・」
「本田君はあたしと一緒にお祭りに行くんだからね!」
優姫はくるり背を向けてうなじを見せた。
「優姫ー(怒)本田君は私のものよぉぉ!」
「まぁまぁ2人ともーーーっほら、お祭りの会場はもうすぐだよ!」
私は火花を散らす2人の間で、だんだんと近づくお囃子の音やちょうちんのやわらかい光を見てドキドキしていた。
もうすぐ新に会える!!
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