お祭り 1

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「あーーーーーぁ。かったりぃ・・・にしても、なんなんだこの人ごみは・・・はぁ・・・!」 ふぁぁぁ・・・・俺は警備の担当もそこそこに大きなあくびをしていた。 祭りなんてくだらねぇ・・・・人はうじゃうじゃいるし、屋台はどれも長蛇の列だし、おまけにゆっくり座るところもねー・・・よくこんなとこ来るよな・・・ くそっ また来やがったか・・・・・ 「あーーーここから先は進入禁止なんで、戻ってください」 『ちぇっ ここなら人もいなくて2人きりになれると思ってたのによー』 『残念だねvv』 またかよ・・・勘弁してくれ・・くそっ 俺の仕事は神社の境内に入ろうとする侵入者を防ぐこと。 神社の階段上でその見張りってわけだ・・・ といっても来るのはさっきから、バカカップルばっかだぜ・・・ったく。 それにしても飽きもせず、次から次へと良く来るもんだな・・・ あいつらヤルことしか頭にねーのか?・・・ はぁ・・・そういう事は他で勝手にやってくれよ・・ 俺の仕事増やすなってぇの・・・・ しかも俺は今、心底機嫌が悪ぃ・・・・ そう3日前、 莉海にあらぬ疑いをかけられ、しかも思いっきり頬を殴られた。 しかもそれ以来、 莉海は露骨に俺を避けやがって、道で顔を会わせても逃げられる日々。 「だいたい俺が何したっつうんだよ・・くそっ あのバカ女。今度という今度はぜってぇ許さねーからな・・・」 「誰を許さないの?」 「え?」 俺の目の前には、先週から新しく生徒会長になった女が立っていた。 「いきなりだと、びっくりします」 俺は少しムッとして女の顔を見た。
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