7/7
前へ
/178ページ
次へ
「淳くん達、遅かったね」 想さんが 首を傾げて言うと、 ふふ、貴方が笑った 「みのが起きねんだもん」 え?俺のせいですか? 「リーダーの声が小さいんだよ」 「想像できるわ」 あはは、想さんが笑う せっかく起こしてやったのに 貴方はそう言って 口を尖らせた 「いつもとは立場が逆なのな」 駿くんがにやりと 俺を見て、言った んふふ、 「なんかこの人暖かくて」 「確かにリーダーあったかそ~」 相田さんははしゃいで リーダーに抱き着いた ゆるゆると笑いながら されるがままの貴方の奥に 複雑な表情の、駿くん その揺れるまつげに 心が、震えた…―――  
/178ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1034人が本棚に入れています
本棚に追加