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「ご乗船していただき、まことにありがとうございます!
現在、船の準備に入りましたので
恐れ入りますが出航に10分程かかります!
話の終わりにルームキーをお配りしますので
ルームキーに書かれた数字と同じ部屋を
ご自由に使っていただいてかまいません!
また船にはレストランは御座いませんが
船内カフェがご用意されておりますので
軽食などはそちらで済ませていただきますよう
お願い申し上げます!
水都到着は30分~1時間程と
時間がかかりませんが
到着予定時間をお知らせ致します
現在時刻は10:45、10:45です
到着予定時間は11:25~11:45となります
それまでの間、船内カフェや各自の部屋内で
御寛ぎくださいませ!
また、デッキは大変危険なので
外には出ないでください
お子様のいらっしゃる方は十分注意をしてください!
では準備は終わりましたのでまもなく出航されます
良い船旅を!」
そう言い終えると豊月はルームキーを一つ一つ配っていく
家族団体の客は少なく、配る作業はすぐに終わった
「個室の鍵は人数と同じ数字ではないのか・・・
で、私の個室は・・・Ⅸ(9)か
とりあえず荷物を置きにいこう・・・」
火窮は鍵に書かれた数字と
同じ数字の書かれた部屋へ移動する
+++
「ここか・・・
個室にしては少し広いぐらいだが
まぁ悪くは無いな。」
そういって背負っていた大量の荷物を
部屋にどさどさと置く
その手提げ鞄と背負い鞄を全部合わせると
5個以上のものになる
大きさもあってかなりの重量になっていたであろう。
「ふぅ・・・疲れた
そう言えばカフェがあるんだっけか
豊月がいるならあいつもいるんだろうなぁ・・・
彼女の淹れる珈琲でも飲みにいくかな。」
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