小さな新聞記者の旅立ち

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「うーん星満の珈琲を飲むのは 実に3年ぶりだ・・・ ずっと味は忘れてはないのだが もう3年も経過してたとは 豊月は2ヶ月ぶりかな?」   そういいながらポーションを開け 珈琲の中に注ぎ込み、ゆっくり混ぜる。   「挽き立てのコーヒー豆で作った ブラックコーヒーにこだわるからな・・・星満は それに少しのミルクを注いでさ 熱い内に飲み干すのがいいんだよ・・・ 今度、靈火に美味しい珈琲の淹れ方でも教えるかな 仕事がさぞ捗るだろうなぁ・・・」   独り言をつぶやきながら 珈琲を飲み レアチーズケーキを口へ運ぶ   「レアチーズケーキもなかなか・・・ ブルーベリーのソースで結構な味わいがたまらんっ! 下のビスケットの生地も美味しい・・・ ・・・私はこういうことにだけは熱心に言うよな 他の客がいないだけましか」   珈琲を飲み干し、レアチーズケーキも食べ終えた その瞬間、アナウンスが流れる   ≪当フェリーをご利用いただき、まことに有難う御座います≫ ≪船はまもなく水都にご到着しますので≫ ≪下船準備の方を宜しくお願いします≫ ≪忘れ物のないよう、お願いします≫ ≪また、ルームキーは係員の者が回収いたしますので≫ ≪忘れず、係員に返却の方をお願い申し上げます。≫ ≪繰り返し、申し上げます。≫ ≪船はまもなく水都にご到着しますので≫ ≪下船準備の方を宜しくお願いします≫ ≪忘れ物のないよう、お願いします≫ ≪また、ルームキーは係員の者が回収いたしますので≫ ≪忘れず、係員に返却の方をお願い申し上げます。≫   「もうつくのか・・・ずいぶんと早いな ちゃっちゃと部屋に戻って荷物を取りにいかなきゃね。」   そういって火窮はカフェを後にし 個室へ荷物をとりにいった。
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