小さな新聞記者の旅立ち

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荷物を全て持ち、ルームキーを左手に握り 部屋を後にして 乗客が集まっている出口の方へ向かう   係員といえど、鍵の回収をしているのは 豊月ではない別の係員の様だ。   「ルームキーをお渡しください はい、ありがとうございました! またのご利用お待ちしております」   仕事の関係上の台詞だろう その言葉を繰り返す 自分の順が来るまで その繰り返すところをじっと見る。 そしてやっと自分の順が来て鍵を渡す   「はい、ありがとうございました! またのご利用お待ちしております」 「ああ、なかなか快適な船だったよ また利用させてもらうよ。」   客ばかりが神じゃない その事を火窮はよく知っているからこそ お礼にお礼を返し、 下船する。   「豊月さんお疲れ様でーす 水都でゆっくりしてくださいね!」 「私は水都の方でまだ仕事あるから まだゆっくりできないんだよー! さっちゃんもお仕事頑張ってねー!」   そう言って豊月も降りて火窮の隣に来る その後に星満も降りてくる。   「きゅーうちゃん! どうするガイドにくる?」 「いや、私は行く所あるからいいよ ところで星満も降りて構わないのかい? 豊月と同じ理由?」 「はい、私も別の子が仕事してくれますから! お姉ちゃんのガイドのお手伝いもしますから」   星満は話しながら豊月に荷物を渡す この二人も荷物が多いみたいだ。   「では、私は別行動させてもらうよ 縁があればまた。」
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