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-L4宙域プラント-
プラント内部、エクレア・ジ・エンドが格納されているネクストドッグ。
今、L3監視カメラを破壊した真犯人達が集い、武装蜂起を起こす前準備を進めていた。
宇宙革命軍司令官:
俺達は時代に押し潰され、忘れ去られていた!!
宇宙政府から独立し、今こそ立ち上がりリンクス戦争を再び起こし、勝利を手に取ろうじゃないか!!
兵士達:
ハッ!!
兵士達の狂気に満ちた声はドッグの隅まで響き渡る。
司令官:
ベンセレ-モス!!(勝利)
シルフィア・リフェル:
ちょっと待ちな。
何故?何故政府のお偉いさんは真実を語らないのかしら。
司令官:
なっ、シルフィア!!
貴様!!俺達の!!
シルフィア:
誰が一生ついていく、と言ったの?
司令官:
貴様ぁ!!貴様ぁぁぁ!!
撃てぇ!!
宇宙革命軍司令官の前に先刻まで敬礼をしていた兵士達が銃を構え、殺気立たせる。
シルフィア:
辞めときな。
そう言った瞬間、ドッグ上方からシルフィア側についた兵士達が次々とロープで降りて来る。
一瞬で囲まれた兵士達は成す術も無かった。
シルフィア:
私は端から宇宙政府からの独立、宇宙革命軍再建などに興味などない。
狙いはエクレア・ジ・エンドだけだ。
これは奪うのではない。
還してもらうのだ。
宇宙政府から独立してどうする?
私は全宇宙、全地球を相手にするような、馬鹿げた先の見えない計画に手を貸す程低脳ではない。
司令官:
くっ!!
シルフィア:
アッハハハハハハハハ!!
戦意喪失した兵士達を見ながら笑うシルフィア。
銃を既に落とした者、虚空をただぼんやりと見つめる者。
たった50人余りに2000人が制圧した瞬間だった。
シルフィア:
私の部下達は先に逃げなさい!!
早急にドッグから出る部下達。
プラントに接続された小型アームズフォートに乗り込み、エンジンを起動する。
画面上にCG補正された宇宙空間が映し出された。
シルフィア:
私は今、セムテックス(爆薬)の起爆スイッチを手にしている!!
今から脱出ポッドに乗ればL3レイヤード[ツキカゲ]までにはギリギリ着くんじゃない?
カチッ
ドゴォーン!!
バゴォーン!!
左右上下から聞こえる爆音に司令官達は脱出路の階段へ急ぎ、脱出試みた。
が、希望が絶望に変貌した。
ハッチが開かなかったのだ。
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