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アンサラーと時を同じく
「ミミル軍港」場所:オーストラリア
岩壁の谷ある軍港である。
フォルツァンド:
ミッションは、軍港を破壊。
ついでに開発されているとされるAFの破壊。
楽勝でない?
オペレーター:
油断するな。
揺るがない彼女の瞳にフォルツァンドは強張った。
フォルツァンドの操るイクスピアリは雄叫びの如く機体を軋めいた。
コックピット内の画面に、
「SLIDE SHOULDER」
と表示され、イクスピアリの肩がスライドし、背面部から一撃必殺を目的としたレーザーキャノンが構えられた。
両肩から発射された人の悪意の爆発が軍港を襲う。
一瞬にして軍港は火の海となり、次々と危険を察知したインテリオル・ユニオンのネクスト共が標準装備型実弾ライフルを乱射してくる。
フォルツァンドは威嚇攻撃を軍港の岩壁に当てた。
防衛本能が無意識に働いたのかその場から立ち去った。
フォルツァンドはそのまま最奥へ向かう。
情報通りだ、AFは開発されていた。
「スティグロ」
水上での活動を主とし、水上最強とまで言われるAFである。
フォルツァンド:
無防備だねぇ~。
お前達に慈悲なんてくれたやる必要はない。
その瞬間、西からレーザーキャノンが飛来した。
その方角からだとアンサラーの方からだ。
流れ弾か。
そう思った直後にも第二波がオーロラの光のような煌めきを発しながら向かってきた。
フォルツァンド:
どうなってんだ!!
アンサラーとは大分離れているはずだ!!
さっさと片付けちまおう。
直ぐ様、レーザーキャノンを放ち、スティグロを多少部品が残る位までに痛め付けた。
フォルツァンドの破壊ミッション時にはこうするのが習慣なのだ。
破壊工作を終わらせ、海上を移動し回収艦に乗り込む。
簡単なはずのミッション。
アンサラーの驚異的なレーダーに驚かされ、怯えながらスパイラル・オブ・マザーウィル帰還した。
ディードも体験した強さ。
攻め込む隙が無かった。
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