僕達と青鬼

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まず手始めに館の1階を探索し始めたひろしだが… 「さっきのダイニングルーム以外は鍵が掛かっていますね」 そう、先ほど皿が割れていた部屋以外は全て鍵が掛かっていたのだ。 「仕方ありませんね。2階の方に行ってみましょう」 仕方なしに2階の方に上がるひろし。 しかし、2階の部屋も全て鍵が掛かっていて入れなかった。 (もしかして、全て鍵が掛かっているとかないですよね……) 半分諦め気味に3階を調べていく。 「この上は……屋根裏部屋のようですね」 ひろしは屋根裏部屋へと行く階段の手前の部屋まで来ていた。 この部屋も鍵が掛かっていたなら,あとは屋根裏部屋しか調べる部屋はなくなる。 ひろしは内心,万事休すか…と思いながらもドアノブを回した。 ガチャリと音を立てて開く扉。 どうやら鍵は掛かっていないみたいだ。 「ここは、普通の部屋ですね……ん?」 ひろしが部屋の中を見回していると,机の下にキラリと光る物を見つけた。 何だろうと思い机の方に歩み寄り,それを手にする。 「これは……鍵ですね」 ひろしが拾ったのは鍵だった。 よく見ると鍵に【図書室】と書かれている。 「図書室ですか…。たしか、ダイニングルームに行く途中の部屋が図書室でしたね」
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