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ひろしが図書室に向かう為に部屋から出ようとすると,ガタンと部屋の中にあるクローゼットから音がした。
「クローゼットの中に何かあるんでしょうか…?」
音のしたクローゼットに歩みよっていく。
そして、クローゼットを開けると……
「たけし君!?」
中にはたけしが膝を抱えて入っていた。
「たけし君、他の皆さんは?」
ひろしはたけしに他の皆の居場所を聞く。
しかし、ひろしはガタガタと震えるばかりで話が出来ない。
よく聞くとブツブツと何かを呟いている。
「青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い青い………」
「青い…?一体何を見たんですか?」
ひろしは見たものを教えるように言うが,たけしはガタガタと震えながら同じ言葉を繰り返すだけだった……
(これ以上聞いても無駄そうですね)
たけしの様子にひろしはため息を吐くとクローゼットの扉を閉めて部屋から出て行き,1階の図書室を目指した。
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