異例

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《死なないで》 そんなことを考えていると、何処からともなく声が聞こえてきた 《死んだら元も子もないじゃないか》 私の脳に…直接…話しかけてる…? 《そうだよ。僕は今、君の意識だ》 私の…意識? 訳が分からない そう思いつつも何処かで納得している自分がいる 何だっけ…? 漫画でこんな感じのを読んだ気がする… だから何処かで納得しているんだけど この声を聞いてると余計にそんな気がしてくる そう思いながら私はなんとなく目を閉じた 《君は足が悪いね》 私の病を知ってるようであるその声の主は白い世界に白い影で私に語りかけていた 《そして君はその足を治したいと思っている》 当然 《だったら僕が君の願いを叶える鍵をあげよう》
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