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「えっ!?何此処?私とうとう“妄想族”ってやつになっちゃった!?」
「ちょっと1人で勝手に喋るのを止めろ」
命令形なのにキツくない言い方で、彼は私の肩に手を置いた
その手は本物で本当に私の肩にあった
あれ?じゃあこの目の前にいるドクターキリコはいわゆる“コスプレ”ってやつで、私はオタクの中に居ちゃってるって…
「おい、聞いているのか」
「はい?」
聞き直すと彼はひとつため息をついて口を開いた
「だから、何故俺の名を知っている?まさか、その歳で俺を頼ろうなど考えたのか?」
「えっ?えっ?」
じゃあ、ホントの本当に本物の…
「ドクターキリコ?」
「何度も呼ぶな」
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