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高校三年生の夏、
という中途半端な時期に転校してきた俺、
卓 球嫌男(タク タケオ)
は、慌てて走っていた。
何故なら、もう既に8時をまわっていて、完璧に遅刻確実だからだ。
あぁ……。
また、クラスで浮くんだろうなぁ……。
転校初日から友達居ないフラグ立ちまくりだぁー……。
と、俺は自分の行いを悔いながら、そして半泣きになりながら走っていた。
だって、目覚まし時計が鳴らなかったんだよ……。
と、言い訳をしてみるが、マジでただの言い訳だなぁ、と我ながら思った。
そして曲がり角を曲がろうとした時……。
何者かにタックルをぶちかまされた。
「ぎゃあああああああああああああああああああああっ」
あぁ、俺。
死ぬんだ。
俺は何となくの感覚で解った。
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