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どれくらい
時間がたったのか
まだ生きているみたいだった
雨がやみはじめ
風も弱まり
雷雲も西に流れて
嵐は過ぎ去っていく
だけど
僕の命は
どんどん弱まっていくのがわかる
今日の朝日の暖かい光は
きっと最後の朝日だろう
と思っていたその時だった
『あ~ぁ。かわいそうに。どれどれ。』
見た事あるおじいちゃんだ
息子さんから
ハガキをもらった
おじいちゃんだった
『どれどれ。よいしょ。』
おじいちゃんは僕を起こす
決して体力があるとは思えないおじいちゃん
少し腰が曲がり身体も細い
そんなおじいちゃんが
倒れた僕を元の位置に戻してくれた
ミカンの木もよけてくれた
ヒビが入りそうな僕は
目の悪いおじいちゃんには見えなかった
だけど
僕は嬉しかった
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