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少年は
犬を更に強く抱きしめて
約束した
『休みの時は自転車に乗って必ず花に会いに行くから!いつか必ず迎えに行くから!絶対迎えに行くから!それまで待っていて。花。』
少年は泣きながら
犬をずっと抱きしめていた
犬も嬉しくて少年の顔や涙を何度も何度も舐めていた
随分遠くから来たんだろう
汗もたくさんかいてズボンは少し汚れ手はハンドルを握り過ぎて赤くなっていた
それでも少年は犬に会いたくて必死にここまで来たんだ
だんだん日が暮れ少年は犬にお別れをつげ『また来週来るね』と約束をして帰って行った
犬はすぐに
僕のトコロに来て嬉しそうに話した
『ご主人様が私に会いに来てくれました。いつか迎えに来ると言ってくれました。例えそれが叶わなくてもご主人様が私を忘れていないだけで私は嬉しくてたまりません。お地蔵さまありがとう。』
犬は嬉しそうに日が暮れる道を歩いて行った
また今日も
小さな幸せを君に
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