夕陽と星

2/3
前へ
/59ページ
次へ
街の風は冷たくて頬をかすめては通り過ぎる 秋から冬へと変わるこの季節 心も冷たくしてくれないかな ふとアスファルトの上に立ち止まって顔を上げると 夕陽があった 夜になりそうな空に一筋のオレンジ色が強く輝く 眩しい位に ぼ-‥として 気付くと夕陽はもうそこに無かった 沈むの‥速いな‥ そこにあると思ってると いつの間にか沈んで無くなってる 誰かさんの想いみたいに そして 叶わぬ想いは自分の中へと深く沈んでゆくんだ 滲んだ視界で 星さえも掴めずに  
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

53人が本棚に入れています
本棚に追加