お前ウザい

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僕は高校2年の拓也。 僕の友人に、素晴らしくアホな奴がいる。 いや、友人なのかどうかもわからない。 「おい。義雄。おはよ。」 「おはよ。」 「ほんと学校って面倒くさいよなー・・・」 「辞めればいいじゃん。むしろそのほうが君のためだよ。意味なく続けたところで、そこにあるのは意味のない卒業。仮に卒業したとしよう。君が就職するときに周りの高校生と比べられるよ。その時に、意味なく卒業した君の学力は高校卒業にふさわしい学力を持っていると思うかい?僕は思わないよ。なんでって、意味なく卒業した君は毎日意味のないことをしているから。高校卒業は強いて言うならだれもが見ても学力的にはその程度はあるという見ただけで示せるものだと思わないかい?でも実際、そんな学力はない。今まで頭を使わなかった分周りからおいてけぼりをくらうのが落ちだよ。ならいっそ、やめて手に職つけるのが一番だよ。好きなことならがんばれるだろうに・・・・」 拓也は途中の「むしろ…」らへんから聞いていなかった。 彼が友人の義雄。 立った一言で、3日はしゃべり続けるただのアホ・・・いや正直ウザい。 「なー義雄・・・」 まだ喋りまくっていた・・・
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