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「ふー」
やっと屋上についた。
「義雄どこで食べる?」
「奇麗なところ。そして、安全なところ。虫がいないところ。・・・」
聞いただけで、勝手に座った。
「義雄来いよ」
「お前はなんでいつもそう簡単に物事を決めるんだ。いいか、今この瞬間に地震があったなら俺たちは死んでるぞ!いつも、どこでも、まず自分の逃げ道を確保するんだ。そして、相手の裏をかくんだ。・・・」
「お茶忘れた。ちょっと頂戴・・・」
「うぉーお前ってやつは、ひとの話も聞かないと、それより、聞いただけで、いいとは一言も言ってないじゃないか。なんでお前はそうなんだ。だいたい動きが大雑把過ぎて俺には何がなんだかさっぱり分からない・・・」
ひたすら独り言を続けて20分弱。
「義雄、昼休み終わるぞ。早く食べろよ。」
「わかってるよ。むしろ、わかってた。違う。知ってて話していた。」
変な奴がいるもんだとつくづく思う。
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