第2章 希里学園

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あれから2時間――――― 「ハァ…ハァ……くそっ!なんだよこの門!!」 トラックから降りてあれから2時間俺はずっとこの門に悪戦苦闘中… だってさ!門だって言うのに塀が高すぎ!開けようとしても開かないし だから誰か通るのを待ってたりするんだけど………… 誰も通る気配がない(泣) 仕方ないから座って待とうとした時――― 「お前、そんなところでなにやってるんだ?」 やっと人がきたと思ったら…目つきがめっちゃ怖いお兄さんが登場 どうしよう… 俺、きっと殺される 「おい、なんとか言えよ」 言える訳がありません! 黙って下を向いてたらまた一人やってきた 「どうしたんだ?巳樟斗(みくすと)、早くしないと授業始まるぜ」 今度は漆黒色の髪をしたお兄さんがやってきた どうやら目つきの悪い人の友達みたいだ 巳樟斗って名前読んでたしな 「ああ、慎羅(しんら)か。こいつが門前でウロウロしてたから声かけたんだ」 「こいつ?」 慎羅と呼ばれたお兄さんは俺に顔を近づけてまじまじと俺を観察してきた 俺…このままじゃまずいよな
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