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「えっ、と……」
二人のうちの一人の男子生徒が、戸惑いながらも口を開く。
しかし、言葉が続かないようだ。
「何してんの」
ひどく聞き覚えのある声が、綺乃の背中から聞こえてきた。
綺乃は、その声に振り向く。
「あ……」
――――昨日の、変人。
振り向くと、昨日の音楽室で居合わせた彼が立っていて、眠たそうな声は昨日と変わらなかった。
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