生徒会長も遅刻する
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ノートを返すと、彼女は視線をそれに落とした。 「うん、ありがとう。二年五組の、水戸…、キノさん?」 「アヤノ、だよ」 「え?あ、ごめんなさいっ」 「いいよ、慣れてる」 「……珍しい漢字書くんだな」 ノートを横から覗き込んで、稚早が言った。 そして。 「俺、二年一組の中谷稚早【ナカタニ チハヤ】。綺乃って、呼べばいい?」 .
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