一章 若き皇帝

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「貴様!!何て事をするんだ!?国に関わる重要な書類なんだぞ!」 「ふーん……それが?」 「なっ!!?」 「こんな空気の淀んだ所に閉じこもってるからそんなにカリカリしてるんだよ。空気の入れ替えをしてあげた私に感謝しなさいよ!」 余りにも堂々とした発言に、冷静沈着と言われる皇帝様も言葉を失った。 「やー、今日は天気がいいねー?こういう日は外に出るのが一番!ーーほら、行くよ陛下!」 「おい!俺にはまだ仕事が!!」 「そんなのはあとにしなさい!まずは気分転換よ」 自分より一回り大きいリーレイの手を取り、部屋を出た。 うん、やっぱり部屋に閉じこもってるのは体によくないよね!! ずっとあんな部屋にいたんじゃあ息が詰まるわ! .
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