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結局彼女はただ笑うだけで何も言わなかった。
インディスカの木を見上げていたミナミがふと手を叩いた。
「あ、忘れてた!」
「ーー……?」
「陛下!お花見の準備をさせてたの!ほらッ」
ミナミが指を指した方角。
それは、テラスだった。
そのテラスには既にお菓子や紅茶が用意されていた。
「いつの間に!さっき暇とか言ってなかったか!?貴様!」
「うん。言ったね」
「なっ!!?」
「一人だとお花見してもつまんないでしょ?だから陛下も連れて行こうかな…って」
今までで最高に清々しい笑顔でミナミは言い放った。
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