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「さ、準備も整ったし、お花見しよっか!」
「お前は…ッ!ーーもういい!」
リーレイは何かを言い掛けて止めた。
腕を組んでそっぽを向くリーレイに、ミナミは吹き出しそうになるのを堪えた。
「せっかくここまで準備をしたんだもの、陛下もお花見しましょうよ!それとも何?皇帝様はお花見することも許されないって言うの?」
漆黒の髪を背中へと手で払い、口端を吊り上げて見せる。
その姿にリーレイは一度溜め息を吐くと、顔を上げて困ったように苦笑した。
「仕方ないな。少しだけだぞ」
「あ!笑った!」
「笑った…か?」
リーレイは口元に手を当て、呆然と呟いた。
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