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「お前は俺を名前で呼ばないからな。いつも陛下、陛下って…お前は俺の部下か?」
「それは陛下が私の名前を呼ばないからでしょ!?いっつも“お前”だとか“貴様”とか!
自分は名前で呼ばないくせに人には名前で呼ばせようっての?ーーそんな理不尽、許さないから!!」
「…何だお前、名前で呼ばれたかったのか?だったらハッキリそう言えよ」
「ふざけんな!誰がそんなこと言ったよ!?勝手にほざくな!!」
ミナミとリーレイの間に火花が散った。
数秒それは続いたが、先に目を逸らしたのは年上で落ち着きがあるリーレイだった。
「分かった分かった!降参する。俺が悪かった」
「ふふん…分かったのならまあいいわ」
不敵な笑みを浮かべるミナミにリーレイは呆れながら溜め息混じりに呟いた。
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