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「そうだ!ピクニックに行こう!」
「何?ピクニック?」
書類から視線を外したリーレイの訝しげな問いかけを無視したミナミは、名案だとばかりに立ち上がりニヤリと笑みを浮かべた。
その笑みに思うところがあったリーレイは、眉間に皺を寄せる。
「ピクニックになど行く暇はない」
「結構よ。私サイと“二人で”行くから」
「サイと………?」
二人で……だと?
一体何を考えている。
「とにかく、お忙しい陛下はこのままお仕事頑張って下さいな」
爽やかな笑顔を見せ、執務室から去るミナミの背中を唖然と見送った。
「ふふふ……リーレイめ。暇を持て余す私の思いを知るがいい」
ミナミは黒い笑みを浮かべ、颯爽と歩き出した。
とある目的の人物の所へ。
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