第零話:あの娘の夢、僕の夢

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小さい頃に遊んだあの子 追いかけっこに疲れて、原っぱで寝そべり空を眺めながら、時折吹く風が心地良かった。 そんな時、一緒に寝ていた友達が尋ねてきた。 「しーちゃん、夢ってある?」 僕は少し考える素振りをして 「夢?…わかんない。あっちゃんにはあるの?夢」 僕にはまだ『なりたい事』や『したい事』を思い付かないから尋ね返すと 「あるよ。私の夢は、あの大空に向かって飛んでみたいの。」 そう言って空を見つめる友達の顔が綺麗で羨ましかった。 それが、後に僕の夢の始まりになるとは思ってもいなかった。
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