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深夜の二時にはお化けが出るという噂がある。
僕の友達が泊まりに来ると必ずお化けが出た、という
僕はあんまり怖いとか思わないけど…皆があまりにも調べろ調べろって五月蝿いから、今はそれを調べるためにタイトと一緒に噂の鏡の所に向かってるところだ。
タイト「カイト…間違えても音を立てるなよ?
両親を起こしてはマズイからな…」
相棒のタイトは人間ではなく、ドラゴンで…尻尾をフリフリしながらカイトの耳元で呟いた。
本当は家一軒くらいの大きさだが、今は肩に乗れるくらいの大きさまで小さくなっている。
あ、遅れたけど僕の名前はカイト・リース・ハーケンテルツっていうんだ。
髪は肩に付くくらいのショートで目は僕の大嫌いなオッドアイ…右が紫、左が青
髪の色は右目と同じ様に紫だよ。
学校では怖がられるからいつも左目にはカラーコンタクトを付けて平凡に過ごしてる。
因みにタイトの色は紅。
カイト「………タイト、着いたよ。早速部屋に入ろっか」
タイト「……ぐぁ」
カラカラカラ
ドアを開けてはいるとそこには光っている“鏡”があった。
カイト「…………か、鏡が…ひかっ、てる……綺麗」
タイト「カイト…行ってみるぞ」
カイト「……………うん。」
歩いて鏡の前まで行ってみる。
光り輝いていて、本当に綺麗…
思わず触れてみたくて触れてみる。
すると、突然光が増して……………ん??
光が、増して…?
僕、鏡に吸い込まれてる!?
ええぇぇええぇぇぇえぇっ!!!!!!!?
カイト「ぅわあぁぁぁあっ!!!!!!」
タイト「カイト――――――ッ!!!!」
カイト「た、たい………と…」
そして、僕は鏡の中に吸い込まれていってしまった。
手を延ばしたタイトの手を握りしめて……。
離さないようにと、強く……強く……ぎゅっ、と抱きしめた。
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