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父さんから逃げ出した後、リビングに行くとニコニコ顔の母さん……この顔は何か企んでいるときの顔だ。 母「カイちゃん♪」 カイト「………何。」 母「この前ね、お金持ちのお嬢様からお見合いしないかって話を持ち掛けられたのよぉ~♪ でねでねぇ~そのお嬢さんのお顔を拝見したら……とぉっても可愛かったのよぉ~ そういうことでカイちゃんには今度お見合いしてもらうわぁ~♪」 カイト「嫌だ。そんな事するなら死んだ方がマシ。」 僕は両親が大嫌いだからタイトと話すとき以外はいつもこんな感じ…学校でも常日頃から無表情にして、誰も近寄らせないようにしてる …これは逃げているだけかもしれないけど、僕はあのまるで化け物を見たような恐怖の視線が嫌い… 幼稚園のときに向けられた皆のあの目は、どうしても忘れられなくて…、今でも僕はあの目から逃げてる 恐くて、気が狂ってしまいそうな位の殺意…どれも僕の心を引き裂いていく…… それに耐えられなくなった僕は一度壊れた―…。 カラコンのおかげで虐めや痛い視線は無くなったけど… この目のせいで両親が変わってしまった…僕が壊れてから、二人は僕の傷に触るような事は言わなくなったし…嫌がるような事も言わなくなった…寧ろ言ってもそう…といっていつも僕の好きにさせてくれる でも、それが嫌だ。 子供に気を遣う親なんて本当の親じゃない… 僕が思う本当の親って言うのは…間違ったことをしたら本気で叱ってくれて、本気で子供にぶつかってくれる人だ。 僕が人と距離を置くようになったのは…父さんと母さんが変わってしまったからでもあるのに…… カイト「………………………。」 母「そう………なら仕方ないわね…しっかり断っておくわ さぁ、冷めてしまうから早く朝ごはん食べて学校に行ってきなさい」 カイト「………………頂きます」 カイトが手を合わせると、それに合わせてタイトもご飯をパクパクと食べ始めた。 ゆっくりと朝食を食べ終えたカイトは既に食べ終わっていたタイトを肩に乗せて制服に着替えて、トボトボと学校へと向かった。
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