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~謎の金髪少女?~
“紐育に帰りたい”
それが今、自分が感じている気持ち……正直、こんなことになるなんて思いもしなかった。
「大丈夫か?何だか顔色が悪いようだが…」
「ええ、何とか……この場から逃げ出したい気持ちで一杯ですけど」
「気持ちはわからないでもないが…軍人にとって任務は一番に優先しなければならないことだからな」
「それはそうですけど…これでそんな気分になれますか?」
「まあ、俺も巴里へ行った時に似たような経験があるからな…あの時は屋敷内だけだったが」
「苦労してたんですね…“一郎叔父”も」
お互いに苦笑しながら僕はため息を吐いた。
「…とりあえず、浅草へ行ってみるか…何か手掛かりが見つかるかもしれないからな」
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