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夜の8時、灯りが殆ど無い道、普通に目を開けていても視界が悪いもの凄く暗い道を、歩く少年がいた
?「ふぅ~…結構遅くなったな…」
その少年はバイトの帰りだろう、肩をしきりに揉んでいた
?「流石にあれは100キロはあったかな~」
等と愚痴を溢していた
そんな少年の前には黒いゴミ袋が落ちていた
普通に目を開けていてもわからない程に足元は見えるか見えないかなので、黒いゴミ袋なんかは当然見えない
したがって、このまま少年が転けると思いきや、
?「ゴミ袋?あぶねぇな。」
と、言って避けていた
ただ目が良い、足元を照していたなら納得はいくだろう
だが、一切そうでは無い
『目を瞑っている』のだ
そう瞑った状態で袋の存在に気付いたのだ
何故、瞑っているかは少年の過去に理由がある
この少年、『神条刹那(シンジョウセツナ)』は五歳くらいの時から、見てしまったモノを破壊してしまう『力』があるからだ
見てしまわぬようにした結果が目を瞑っていることだった
見なければ破壊は起こらなかった
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