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……暖かい…
………優しい…感じがする……
セツナ「………ん…」
セフィ「おはようございます」
セツナ「あれ?俺はいったい…って!!せせせせセフィすまん!!」
膝枕をされていると気付くと、顔を真っ赤にして飛び退いた
セフィ「大丈夫ですよ(残念です)。身体は大丈夫ですか?」
セツナ「か、身体?えと、大…丈夫だな」
身体を触り大丈夫と答えた
そう聞くとセフィは立ち上がった
セフィ「これでもう翼の構成が簡単に出来る筈です。試しに翼を出して見ては?」
セツナ「そうしてみよう…えーっと、ほい!」
軽快な発声と同時に背中から黒色の翼が出た
セフィ「セツナさん、成功ですよ!頑張りましたね!」
セツナ「本当?」
セフィ「はい!見て確認して下さいよ」
セツナ「え?目を開けて大丈夫なの?」
セフィ「翼を構成することによって『殲滅』の力は自然と翼の形に整えられるので、もう力の飛散による破壊はなくなりましたよ」
セツナ「そっか…これでもう…」
ようやく、自分の力でなにも傷つけなくてすむと思い、安堵するセツナの目には微かに光る雫があった
セフィ「今まで辛かったですね…怖かったですね…もう大丈夫ですよ。貴方は自分で『力』を制御出来るようになりました。これで貴方は自分の目で物や人を見て、そして未来を見ることもできるようになったんですから」
そう告げるとセツナをそっと、抱きしめた
セツナ「…うん……うん!!」
セツナは優しい温もりを感じながら、今まで積もっていたモノを全て出し切るかのように涙を流した
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