A Different Bomb

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1997年以降、私はこの件について何らかの文書の形にまとめ、広く公表しようと試みてきた。もしインターネット・サービス・プロバイダ達が警察や他の組織の「嗅ぎ回り」活動に協力し、非合法なポルノをダウンロードしている顧客の情報を提供すれば、容易に検索語にフィルターをかけることができるのではないかと思う。もしくは、定期的にそういった検索語の組み合わせを使って実際に検索し、特定のサイト名をブロックするようにすることも可能だろう。多くのプロバイダがそのような作業を行っている。彼らにとっては日頃のメンテナンスの一環だ。しかしポルノ業者は資金が豊かで、強気であり、そして幼児ポルノの分野においては犯罪行為を働いている。違法サイトは複製され、名前を変えては数日おきに場所を移していく。 なぜ私が今日突然このことを記そうと決めたのか。それは自殺した私の友人が、現在進行形で、しかし秘密裏に行われている児童性愛の連鎖の犠牲者だったからだ。児童性愛に耽る者の数は現在も少なくない。私の友人を知っていて、彼女の話を信じた人々だけが、彼女を傷つけた者に対してはっきり言ってやりたいという衝動を抱いている。しかし我々は何一つ証拠を掴んでいない。それがいら立たしいが、少なくとも彼女にとって苦悩の時間は終わりを告げた。一方インターネットの世界では、児童ポルノ撲滅に取り組むグループや個人が二つのことに辛抱強く、また必死になって取り組んでいる。ひとつはポルノ・サイトを探してはブロックすること、そしてもうひとつはインターネットが提供するものの誘惑にはまりこんでしまった人々に対して、セックス依存症患者向けの12ステップ・プログラム(※日本語のまとまった説明を見つけられませんでした)を通じ、現状から抜け出す恐らく唯一の道を示すことだ。
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