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「やだ! エルとイチャイチャしてたい!!」
ジタバタとし始めるルディにウィルは、ため息を吐き指を鳴らす。
すると、ルディはいきなり直立不動になってしまう。
「………え……何?」
「…正直………ずっと、秘密にしておこうと思っていましたが……仕方ありませんね」
ウィルは、ゆっくりルディの近くへ寄り小さな手でルディの唇に触れる。
「やっ…やめ……」
「お嬢様が、悪いのですよ…? 私の言うことを聞かないから…」
あともう少しで、唇に触れる所まで来たところでルディの目から涙が零れ落ちる。
「……やっと…大人…になれたのに……や、めっ…やめっ…て」
大粒の涙を流しながら必死にルディは、懇願した。
その理由とは――この世界の悪魔は、簡単に大人になる技があった。
子供の悪魔が、大人の 悪魔にキスすることにより子供は大人になることが出来るのだ。
しかし、これは大体大人が若返りの為に使ったり身を隠したりする時に利用する手であり子供が成功させたことはなかった。
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