始まる少女達の戦い

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ドサッツ! にとり「いたッ! いたいなーもー」 河城にとりは砂漠が広がる砂の上でしりもちをついていた。 にとり「ここが虚界かぁ、なんか静かーなとこだね」 見渡す限りの砂漠、そして暗く広がった空ににとりはため息をついた。 にとり「それと、あれが紫の言ってた敵さんの居城だね・・」 にとりの視線の先には白くそびえる宮殿が存在した。 にとり「紫の言ってた通り、みんなバラバラのとこに出たみたいだね、まっ、仕方ないね 一人でも先に進もうかな」 そう言ってにとりは一歩を踏み出そうとした、その時・・・ 「うぅぅぅぅぅぅ・・・・」 にとり「誰っ!?」 突然のうめき声ににとりが驚く、そのうめき声はにとりの足元からだった。 にとり「あ!」 なんとにとりの足元でうめいていたのは・・・ にとり「ごっごめん翠香!!」 すぐに翠香に手を貸し、翠香を起こすにとり。 にとり「どうしたの翠香、こんなとこに倒れて?」 翠香「いやーここに到着するまでに紫のスキマの中で酔っちゃってねぇ、死ぬかと思ったよ」 にとり「まぁグルグルしてたからね、仕方ないよ」 そう言ってにとりは背中の大きなバッグからペットボトルに入った水を取り出し翠香に差し出した。 にとり「とりあえず、これ飲んで休みなよ」 翠香「悪いねにとり・・・」 翠香はにとりから受け取った水を一気に飲み干した。 翠香「いやー助かったよにとりありがとな」 にとり「いいよそのくらい」 翠香「さて、じゃ行こうか! 敵さんもお待ちだろうしね、にとり」 にとり「そうだね、こんどこそ行こうか!」 こうして翠香と合流したにとり、二人は広がる砂漠を虚宮へと歩き出した。
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