始まり

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「紫様!!」 ドタドタと家の中を走る九本の尾をもつ九尾狐 八雲藍は主人、八雲紫を探していた。 藍「こんな時に、紫様はどこに… さすがに私の独断で行動を起こすわけにもな…」 少しばかり焦りの表情で藍はため息をついた。 藍「あの落下物の落ちた先は人間の里の近く、なにも影響がなければいいが…」 「藍様、わたしが様子を見てきましょうか?」 藍の式である橙は藍の顔を見上げて言った。 藍「橙、気持ちは嬉しいが危険かもしれないからな、今は様子を見よう 紫様も気付いているだろうしな」 橙「藍様…」 藍「さ、橙は家に入ってなさい私はもう少し紫様を探してみるから」 そう言って藍は再び主人を探しはじめた。
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