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鈴仙「ここは、何かの建物の中?」
鈴仙は一人、窓のない廊下を歩いていた。
鈴仙「見たところ地下室のようだけど、ここはいったい・・・」
しばらく歩くと鈴仙は足を止めた。
鈴仙「そこにいる人、出てきてください、わかってますよ」
そう言うと鈴仙は片手の指を拳銃のようにすると気配のする方に構えた。
「なんだわかってたのか」
そう言うと一人の男が柱の影から姿を現した。
「俺は破面No.110
ルシェ・リトラスだ、
それにしてもよくわかったな」
鈴仙「私は鈴仙・優曇華院・イナバ、鈴仙でかまいません。
それと、あれだけの気配、わからない方がどうかしてます」
ルシェ「初対面だっていうのに、ズバズバという娘さんだぜまったく」
やれやれというように首をふるルシェ。
鈴仙「お話はそのくらいにしてそこをどいていただけませんか、私達は藍染に用があるんです」
ルシェ「悪いがここは通せない、当然だろ?
お前は侵入者なんだしな」
鈴仙「だったら力づくで通るまでです」
そう言うと鈴仙はルシェに手を向けた。
ルシェ「言っておくが俺は女に手加減するほど甘い男じゃない、まぁ俺に当たったことを後悔するんだな」
ルシェも腰から刀を抜いた。
ルシェ「恨むなよ!!」
鈴仙「行きますよ!!」
鈴仙が間合いを詰められる前に弾丸を発射する。
鈴仙「惑視・離円花冠!
(カローラヴィジョン)」
発動すると円形のレーザーのような弾幕が回転しながらルシェに放たれる。
ルシェ「それが例のカードか!」
スッと体をかがめ跳躍し空中へと逃げるルシェ。
ルシェ「ふん、その程度の弾幕が俺に当たるかよ!」
ルシェが一気に間合いを詰める。
ルシェ「ほらこれはどうだ!」
ルシェの刀が空気を裂き鈴仙に遅いかかる。
ヒュッツ!
とっさに体をそらして鈴仙も攻撃を避ける。
ルシェ「避けたか、でも二撃目はかわせるか!」
完全にルシェの刀が鈴仙を捕らえ、そしてその刃が鈴仙を切り裂く。
鈴仙「甘いですよ!」
ルシェ「なに!?」
声のする方をルシェが見上げるとそこには斬られたはずの鈴仙がいた、しかし、ルシェの刀は確かに鈴仙に刺さっていた。
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