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「…………」
照り付ける日光にガンくれつつ、立ち止まった校門の前。
見送った?いや、ブッチギリスルー決め込んで学校に入ったマイサンの背中に感涙しつつ……懐かしさを感じずにはいられぬ気持ちが胸を襲った。
「……何年振りだ?ひー、ふー、みー……」
と、指折り数えてっと……
「……真崎か?」
と隠居ギリギリなジジイが目前に立っていたんだ。
「あ?じゃ!なくてイエ!わたくしはそんなって……」
声に誘われて見てみれば何処か見覚えのあるジジイ……
確かに記憶と一致する顔はあった。
「ま、まさか田辺のとっつぁんか?」
「やっぱり真崎か!貴様いつまでそんな頭を……それより今日はどうした?また高校に通うつもりになったのか?」
白髪の中年太りがそんな事を言う。
「ち、ちげーって!今日は俺のムスコがにゅ……あ」
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